人生を今まで生きてきて、恥ずかしかったり、焦ったりして、赤面してしまった出来事は、何回くらいありましたか?
それらを全て記憶しているとしたら、それは逆に凄い才能です。
顔が赤くなった出来事の大半は記憶できていないのに、自分は赤面症だという認識だけが強められていく。
何だかおかしいと思いませんか?
そんな恥ずかしい過去の出来事があったら、良い思い出に変えて記憶し直しましょう。
赤面した恥ずかしい思い出をどれぐらい覚えていますか?
自分のことを赤面症だと自認しているあなたに聞いてみたいことは、
赤面して恥ずかしかった場面をどのぐらい具体的に覚えていますか?
ということです。
赤面症を自覚しているわけですから、
ああ、自分って赤面症なんだなぁと自分に判定を下すまでには、いくつもの赤面場面を体験してのことだと思われます。
思い出せる赤面の場面は何回ありますか?
私も、何回あるか思い出してみました。
私事ですが、
中学時代
高校時代
あと、なんかあったかな?
社会人
その他、何度も何度も、赤面しまくってはいるのですが、細かなディテールまで記憶しているのはこんなものです。
なんだか、記憶しているのは、やっぱりというべきか、異性のことだけですね。(汗)
その他、何十、何百回とあったであろう赤面のシーンは、ほとんど覚えていません。
この、覚えてもいない赤面の場面の積み重ねを経て、自分を赤面症に認定してしまったわけです。
自分の記憶でさえ、数百回の内の3回や4回しか憶えていられないのです。
あかの他人にすれば、あなたの赤面症なんて、宇宙の果ての出来事に過ぎません。
要は、気にすんなって事です。
歳をとると忘れっぽくなります
若い人には、分からないと思いますが、中年になると、物忘れを自覚することが多くなります。
ちょっと会わなかった人の名前が直ぐに出てこなくなったりします。
同じように、
「また顔が赤くなってしまったよ」というような出来事も、1日経った頃には忘れてしまいます。
前記したように、頭の中の残っている、赤面した強烈な思い出は、逆に、遠い昔のものばかりで、最近の顔が赤くなった事象は記憶に残らず消えていきます。
忘れることは、人間が悩まずに生きるために獲得した能力とも言えます。
若いあなたに、そのうち忘れてしまうから気にするなと言っても難しいかもしれませんが、ほんとにそんなものです。
赤面シーンも良い思い出として記憶し直そう
脳科学者の中野信子さんのお話で、
辛い思い出は、思い出して、タグを付け替える
という作業を紹介しています。
もし、忘れられない、赤面の場面があったなら、それを思い出した時、
- 必要な出来事だった
- 今となっては笑えるエピソードだった
- 話のネタとしても面白い
など、良い思い出として、脳裏によぎった時に、何度も記憶し直すのです。
これで、赤面症が、あなたの人生の足枷になるような事ではないと思えてきたらしめたものです。
過去の恥ずかしい出来事を思い出したら笑顔を作ってみる
突然、フワッと過去の恥ずかしい出来事が頭に浮かび上がって来たら、
その思い出に重ね合わせる様に笑顔を作ってみましょう。
過去の自分が、
かわいい奴だな
と、思えたり、
バカ正直なナイスな奴だ
と、感じられてきます。
『過去の出来事に笑顔を付け足す』
これを何度でもやると過去の思い出に対する価値観が変わってきます。
笑顔で振り返るという事は、言い換えれば、
『過去の自分を許す』
事になります。
許すと忘れられるのです。
あの恥ずかしい出来事が、あっても無くても、今の自分はこんなもの
大昔にあった、恥ずかしい出来事が頭をよぎって、胸がきゅーっと締めつけられ、今でも顔が赤くなる。
しかし、そんな出来事もすでに「過去」に消えたモノ。
今、思い出して赤くなるのは、言い換えれば「バーチャル」です。
もう、存在しない出来事を脳内で擬似体験して恥ずかしくなって赤くなっているのと同じことです。
過去=今は存在しない=バーチャル
です。
考えてみれば、その恥ずかしい出来事が起きても起きなくても、今のあなたはそんなに変わっていなかったと思います。
恥ずかしい出来事さえも、微笑んで受け入れられたら、今日はステキな1日になるでしょう。
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