自分は、上がってすぐ顔が赤くなるから、赤面症なんだ。
これは思い込みです。
自分で自分を洗脳した結果です。
自分で自分を決めつけて、レッテルをはり毎回赤面して嫌になって落ち込んでいたら世話ないです。
自分で自分に否定的な自己暗示をかけるのはやめませんか?
今回は、赤面症という洗脳を解く方法がテーマです。
消極的な人間の立ち位置が心地よいだけ
赤面症のあなたは、大勢の人の前で何かをやって見せたりするよりは、みんなより一歩下がった位置にいることが、心地よいというタイプでしょう。
そんな消極的なポジションが心地よくなってしまうと、人前でなにかどデカイことをやって、喝采を浴びてやりましょうなんて発想はハナから出てきません。
緊張する場面に、自分から入っていけなくなってしまうのです。
それは、大勢の人の前だったり、綺麗な人の前だったり。
恥をかかなくて済む、心地よい場所から出ていくのは嫌なものです。
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赤面するような人格は自分で作り上げたもの
赤面症になってしまうような、恥ずかしがりで照れ屋の自分の性格は大別すると、
- 遺伝的な気質
- 環境
- 経験から得られた固定観念
から作り上げられたものです。
1の「遺伝的な気質」は変えられるものではありません。しかしこれは全体の要素の半分程度のものです。
2の「環境」は、たとえばあなたが子供の頃、自分が親戚大勢の前で何かを表現するような機会があると、あなたの親が横から10倍くらい喋ってしまった。
それに似たような場面が何度も繰り返されるような環境。
消極的な気質のあなたをフォローしたつもりの人が、あなたの積極性をスポイルしてしまった可能性はあります。
そして3の「経験から得られた固定観念」は、過去の経験の積み上げによって出来た思い込みです。
過去の経験によって、「私はこういう人なんだ」という思い込みが出来上がり、その思い込みをベースにして、また新しい経験を積み重ねる。
思い込みの自分×新しい経験=固定観念
思い込みの自分が間違ったものであったなら、結果はとんでもなく掛け離れたものとなるでしょう。
そう、「自分は赤面症なんだ」というのが思い込みだったらって話です。
「私は赤面症だ」という自分にかけた洗脳を解く
思い込みの自分×新しい経験=固定観念
この、あなたの固定観念は、現在までの長い人生の時間によってあなたが自分自身にかけた洗脳です。
赤面症や赤面恐怖症で悩んでいるならこの、自分で自分にかけた洗脳を解いてやる必要があります。
友達に冷やかされて「顔赤いよ」と、何度も言われて、自分を赤面症に認定してしまったのではないですか?
冷やかされれば、だれでも赤くなるものです。
情動に揺れる自分を空から観察する
自分にかけた「ネガティブな洗脳」を解くには、自分を中心とした喜怒哀楽の外に身を置いて、まさに空から自分を眺めることです。
人は、瞬間的に赤くなります。
マッハの速さじゃないかと思うくらいにすぐに赤くなります。
これは、人間が生存するための本能として備わっているものです。
赤面もその中のひとつの現象です。
自然の摂理のひとつにすぎません。
あなたが、綺麗な人を目の前にして赤くなるのも同じように自然の摂理にすぎません。
それは、人が子孫を残していくために、必要なシステムであって、あなたが悩んでも仕方のないことなのです。
あなたは、天上からあなた自身を観察し、自然の摂理に従っているかチェックすればいいのです。
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ネガティブな洗脳を解いたら、ポジティブな自己洗脳をやり直す
今までの人生のミスリードで作り上げてしまったネガティブな洗脳が解けてきたら、ポジティブな思考を身につける絶好のタイミングです。
ポジティブな自己洗脳には、逆に情動を利用する
ネガティブな洗脳を解く場面では、情動(なんだか嫌だ、なんだかつらい、不安など)を他人事のように扱うことが大事でした。
ポジティブな自己洗脳をしようという時には逆に、この情動を上手く利用するのです。
その情動とは、
- やったー!
- よっしゃー!
- いいねえ
- 気持ちいい
- 嬉しい
- ほこらしい
などのポジティブに湧いてくるものたちです。
このような情動が湧いてきた時の事を思い出してみましょう。
気持ちで強く感じてみましょう。
どんな感じですか?
最近の研究では、過去の体験の情動を思い出してそれをなぞるだけで、同じ体験をしたくらいの脳への効果があるそうです。
そして、それらのポジティブな思い出や、今あったポジティブな出来事で湧いてきた情動の後に、
「俺は、モテる!」
「俺は、できる男なんだ!」
「明日も今日みたいにいい日になる!」
などなど、付け加えて唱えましょう。
そして、新しい
思い込みの自分×新しい経験=固定観念
を、作り上げるのです。
「思い込みの自分」を新しいものに置き換えるのです。
ポジティブな感覚を憶えておいて、大事な場面で引っ張り出す
ポジティブ体験とその情動を、何度も公演する演劇のように繰り返し脳に保存させます。
何種類か、つくってみましょう。
嬉しかった事、楽しかった事、大成功した時の情動など…。
そして、それを自由に取り出せるようにしておくのです。
自分が悲観的になりそうな時、ピンチが迫っている時、緊張が目前に迫った時、そして顔が赤くなってしまう時。
今起きようとしている事象が、まったく関係のない出来事であっても、しまっておいたポジティブ情動を引っ張り出すことによって、行動を変えられる。
そして、人間の脳が失敗のほうを強く記憶するという仕組みを、薄める事もできるのです。
本当なら、くよくよと数ヶ月悩むところを、
「そんなこともあったなぁ」くらいに軽くすることはできるでしょう。
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