思春期の男子の心理。虚無感を感じる時期のあるある

思春期の男子の心には、ある種の虚無感が漂っています。

誰にでも起きる心理状態ではないとは思いますが、若い男子に起こるこの虚無感のあるあるネタを体験的に紹介します。

あなたと感覚を共有できるでしょうか?

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思春期の虚無感は大人への階段なのか

男子が思春期に入り、「子供の時代」にはなかった新しい経験は、なにもかもが初めてです。

その体験は、実はこの先の人生において、何度も同じように自分の元に起こる事象なのです。

しかし、少年にとっては、なにせ初めてですから、乗り越えられなかったり、本当の事を知った時に、虚無感に襲われることは多くあるに違いありません。

大人になった今なら、思春期の男子の心理を分析できるでしょう。

いざ、やってみます。

自分の憧れの職業につくのが、あまりにも非現実的だと気づいた時

男子は幼児から小学生の低学年あたりにかけて、なりたい職業は非現実的なものだったりします。

中には、本気で目指せばなれそうな職業に憧れる子供もいます。

パン屋さんだったり、お菓子屋さんだったり。

しかし、プロサッカー選手やプロ野球選手、プロゴルファーなどのスポーツ選手は、家の裕福さや育つ環境、もちろん才能もですが、いくつかの事柄が重なりあわないと、その道へ突き進むことはなかなかできません。

才能があるかもしれない少年ですら、きっかけに巡り合わず、普通の肉体労働者になっていることは普通にあります。

憧れの職業に就けないことは、誰に言われるでもなく、ちょうど思春期になる頃には、否応無く悟らされます。

圧倒的な差として。

自分は、学歴競争の中で、普通の人を目指して生きて行くんだなぁと。

思春期の男子はそこに虚無感が漂います。

普通を貫いて、自分を育ててくれた親への感謝はなかなか表現できない心理状態です。

どんなに憧れてもプロ野球選手には、なれそうもないのですから。

心理としては、目指して諦めるより、無意識に無理と悟ってしまう。

小学生の時代は人気ものだったのに中学になり目立たなくなる

小学生の時代は、クラスで目立ち、面白くて、周りの男子も女子も楽しく笑わせたりしていた男子が、中学生になると、とたんに大人しい目立たない少年になることはよくあります。(その逆もあります。)

女子が、面白いだけの男子に興味がなくなる

思春期の入り口、中学生になると、だいたいが、異性を恋愛の対象として見るようになります。

しかし、それに少し乗り遅れてしまう男子もいます。

小学生(6年生)の時はクラスでは人気者だったのに、中学生になったら、周りがみんなカッコつけ始めているのに気づかず…。

特に女子からは、完全に興味の対象から外れてしまう。

本人が、そうなっても未だに小学生のような事をしていて気づかない場合もありますが、自分が人気者でなくなったという事実を受け止めた時、その男子は虚無感をおぼえます。

小学生の頃はクラスの人気者にルックスまでは求められませんから…。

ワイルドな男子がモテるという虚無感

中学生時代って、ワイルドな男子がモテます。

公立の中学校では、学力に関係なくいろんな生徒が混在していますから、俗にいう「不良」っぽい生徒のほうがモテる傾向があります。

現在には、いないでしょうが、昭和の時代には、「ツッパリ」のような生徒のほうが中学時代はモテました。

ワイルドな男子のほうがモテるのは、積極的というのと、恋に目覚めるのが早い女子がこれまた目立つということと、生物学的に女性が「強い遺伝子」を欲しがるようになっているからなのです。

しかし、ごく普通の男子学生は、この「腕力有利」の中学生時代に、どうにもならない自分に虚無感を覚えるのです。

心理としては、恐竜の時代に細々と命を繋いでいた、小さな哺乳類の先祖たちの気持ちです。

高校では、強者の空席を誰かが埋める

高校では、学力で学校が別れます。

「腕力」「早熟」による強者がモテていた時代が中学生時代と変わって、高校の時代には、学校が分かれることによって、「強者のいた席」が空き席になります。

不思議なもので、中学生時代に「腕力のある強者」に隠れて目立たなかった3番手くらいに位置していた、学力も普通以上で活発なグループが張り切り出し、ちょっとワイルドさを出し始めます。

自分もそれに乗っていけばいいものの、この、恐竜が絶滅した後の哺乳類の繁栄のごとき状況を遠巻きに見て、なぜだか、人間も所詮、他の動物と変わりがないんだなぁと、言い知れぬ虚無感に襲われる男子の心理。

この感覚、あなたと共有できるでしょうか?

こんなこと感じたのは私だけかもしれませんね。

小学生時代の憧れの女子が下り坂になるのを見た時の切なさ

小学校の時は、何年生の時も学級委員を任されてしまうような、出来のいい、しかも可愛くて、男子にも憧れられるような女子っていますよね。

そんな小学生時代の憧れの娘が、なぜだか、中学生になって活発さが、悪いほうに出てしまったのか、ちょっと不良っぽいグループと行動をともにすることってあります。

人に上下をつけないという点では、素晴らしいのですが、

本当は、利発で頭のキレる娘なのに勉強に興味がなくなってしまって、ワイルド方面に足を延ばしてしまう。

不良ではないのですが、なんだかハッチャケてしまった女子。

そんな元学級委員の娘を遠くから見て虚無感を覚える男子の心理。

あなたには分かってもらえますか?

そして、彼女は案の定、その地域にある、全ての高校に落ちた学生が2次募集で入る高校の制服を着て通学している。

男子は、それを遠くから声もかけられずに思う。

なぜなんだ!

あのこは、県で1、2番の高校に行ってなきゃおかしいだろ!

なんでこうなるんだ…。

男子は、まさか、あの憧れのいつも学級委員だった○子が、自分より相当レベルの低い高校に通っているという切なさに、虚無感を感じるのでした。

昔、仲の良かった女子がクラスが変わって、よそよそしい言い方をされる

思春期に限ったことではないかもしれませんが、

身に覚えははありませんか?

学年が変わり、別のクラスになってしまうと、道ですれ違ってもお互いに素通りする関係になってしまうということが。

これは私の実体験。

小6の時は、同じクラスで席も同じ班で、いつも楽しくおしゃべりしていた女の子。

それから2年が過ぎクラスも変わってしまった。

ある日、その女子と同じクラスで、自分と同じ塾にいっていた男の友達とつるんでいた時、

その女子が、自分の横にいた男友達(彼女と同じクラス)に向かって「〇〇〜、飴いる?」と言ってきた。

そのすぐあとで、

「ね〜△△(私の苗字)っていうひとも飴いる?」

と言ってきました。

 

「っていうひと」…。???

 

強烈な虚無感がその時、私の胸に漂いました。

その子は2年前までは私にことをアダ名で親しげに呼んでいました。

小学校卒業の時のサイン帳にも、「中学に行ってもよろしくね」みたいなことを書いてくれたのに…。

 

「っていうひと…」

 

虚しかったなぁ。

 

という、思春期の男子の心理を虚無感から語ったあるあるネタですが、じつは、最初のほうから全部、自分の思い出です。

あなたの息子さんの心の奥の心理を知る、参考になりましたでしょうか?

 

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