親の行動が自分の性格に与えた影響を分析して殻を破ろう!

自分の親がどんな人かを分析してみましょう。

人は誰しも、自分の親の行動から影響を受けて育っていきます。

生まれて、無の状態からあなたというパーソナリティーが作り上げられる過程で、多大な影響を親から受けています。

それはもう、潜在意識レベルであなたがものを感じ、選ぶ趣向は親を見て学んだ以外にありません。

あなたが今、自分の性格で悩んでいるなら、両親がどんな価値観を持った人物で、どんな行動をとる人なのかを分析してみましょう。

今、すでに成人になったあなたなら、冷静に親の行動が正しかったのか間違っていたのかを判断できるはずです。

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記憶に残っていない幼児期に、大きな影響を受けている

NHKスペシャルで脳についての特集番組を見たのですが、それによると、

鬱病の親に育てられた幼児にも、鬱病の症状が出ていた。

という調査報告がありました。

多分、その子にとっては、親が鬱病だったから、自分に鬱病の症状があるのだということは成長しても気づかないかもしれません。

まさに、無意識(潜在意識)領域での親からの影響です。

鬱病に限らず、他の要因でも同じように親からの影響を受けるでしょう。

 

なぜ自分はこんなに、引っ込み思案で、大事な時に一歩が踏み出せないんだろう?

どうして、すぐに顔が赤くなってしまうのだろう?

という、自分ではなんともし難いこの性質を受け取ったのは、記憶に残らないほどの幼児期だったのかもしれません。

親のセンス以外に受け継ぐものがなかったら?

脳機能学者の苫米地英人博士の著書

「まずは親を超えなさい」

を読んでみました。

 

この本、タイトルと違って、親について書かれているのはほんの数ページしかありませんでした。

子どもは、親がコーヒーか紅茶を選ぶかというような、物の選択するセンスを知らず知らずに受け継ぐというようなことが書かれていました。

この部分を読んで、正しく私のことだと思いました。

 

まずは親を超えなさい! 最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラム /フォレスト出版/苫米地英人【楽天】

 

コーヒー豆を挽くという概念が20歳までなかった私

私の個人的な話題で恐縮ですが、私の両親はどちらも地方の農家の出で、洒落たものなどには、さほど興味のない夫婦でした。

昭和の地方のごく普通の家庭だったと思いますが、やっぱり都会の家庭とは違ったのでしょう。

 

我が家では、

コーヒーを入れる=ネスカフェのインスタントコーヒーを入れる

と、同義語でした。

コーヒーを飲む。といえば、そのインスタントコーヒーか、缶コーヒーという概念しか私にはありませんでした。

地方の田舎の家庭なんてどこもそんなものだと思います。(違いますか?)

そんな状態のまま、私は20歳になってしまいました。

二十歳の恥ずかしい思い出

20歳の時、地方都市の小さなデザイン事務所でアルバイトをした時の話です。

デザイン事務所にいたお姉さんにおつかいを頼まれました。

コーヒー豆の種類を書いたメモ書きを渡されて、

「ひいてきて。」

と言われました。

 

私は何のことか分かりませんでした。

「聞いて」買えばいいんだよな。と勝手に思いました。

 

とりあえず、メモに書かれたコーヒー豆を買って戻りました。

何せ、コーヒーといえばネスカフェしか飲んだことがなかった私ですから、コーヒー専門店に入るのも初めてでした。

言われたコーヒー豆を買って事務所に戻って、事務所の社員のお姉さんに渡すと、そのお姉さんはちょっとムカッとした感じで、

「ひいてきてって言ったよね!」

私は????????

 

「ひいて」は

「挽いて」だったことをその時も理解できませんでした。

豆を挽いてフィルターを使ってコーヒーをいれることを見たことも無かったのです。恥ずかしながら。

 

我が家ではネスカフェこそが真のコーヒーでしたから。

 

両親はコーヒーメーカーを買おうなんて発想は脳の片隅にもありませんでした。

私も、上流なお友達の家に遊びに行って、本物のコーヒーをいれるところを目撃するといった事件もなく20歳を越えてしまったのです。

 

苫米地英人博士の本の内容と、私の体験がシンクロした瞬間でした。

親の影響だけを受けた苦い思い出です。

紅茶はリプトンしか知りませんでした

親の影響の私ごとパート2です。

私は上京して就職した後に、直ぐに挫折して、一時フリーターになりました。

バイト先には同世代の女子大生もいました。

 

そのバイト先にお歳暮が贈られてきた時のことです。

お歳暮の中身が紅茶でした。

そこにいたアルバイトの3人が好きな紅茶をもらっていいよという事になりました。

 

2人の女子大生は言いました。

「私、ダージリンにしよっ」

「あたし、アールグレイ」

「〇〇さんはどれ?」と私に聞いてきました。

 

私は返事ができませんでした。

だって紅茶といえば「リプトン」しか知らなかったのですから。

あの黄色に赤のマークのパッケージのアレです。はい。

 

紅茶=リプトン、これ以外に私の世界にはありませんでした。

(リプトン、良いじゃないですか)

 

昭和の田舎の家庭ですからしょうがありません。

これもある種、親の影響です。

もっと根深い影響も受けていると思います。

消極的なところとか、直ぐに顔が赤くなってしまうところとか…。

あなたにも必ずある、親の行動の継承

あなたにも、この自分の行動は、明らかに親の影響だ!なんて思うことがあるかもしれません。

自分では気づく部分は良しとしても、自分ではどうしようもなく起きてしまう現象(例えば赤面症など)も、過去の体験の記憶から作られたものです。

記憶として残っていない出来事もあるでしょう。それでも気づかない潜在意識として残っています。

その影響のほとんどが親からのものです。

自分が子供のだったころの両親は、まだまだ若僧

あなたは現在、年齢はおいくつですか?

現在、私は随分と歳をとってしまいました。

私が小学生だった頃の両親の年齢よりも随分と年上です。

 

歳をとってしまった私から見ると、20代、30代はじめの人間は、まだまだ完成されていないガキ、いや若僧です。

大人といっても、まだまだ自分に迷い悩むことも多い年齢です。

そんな未完成な若者だった頃の両親に幼少期を育てられたわけですから、間違いも起こるでしょう。

本当の子供のような行動をする親もいますから。

成長したあなたの頭で、親の行動を分析してみる

大人になったあなたなら、あなたの親を見て、

「この人に育てられたなら、子供は、こんなふうに育ってしまうだろうな」

とか、

「こんな発言、小さな子供の前で絶対しちゃいけない。」

なんて事を感じるかもしれません。

そしてあなた自身の中に、何かが蘇ってくることも…。

 

この親のセンス、自分の潜在意識に染み付いているなと感じたら敢えて、その答えの逆の行動を勇気を出してやってみる。

今まで、全く見えなかった世界が見えてくるでしょう。

自分の殻を破る時です。

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