顔が赤くなってしまう時というのは、あなたが、あなたの周りに作り上げた、見えない自己防衛のためのバリアが人によって破られてしまった時の動揺の表れなのではないでしょうか。
自己防衛の見えないバリアとは、言い換えればパーソナルスペースと言い換えることもできます。
あなたの広すぎるパーソナルスペースを狭める。
または、パーソナルスペースに人が入ってきても過度に緊張しないようになる。
そんな方法をこの記事でご提案します。
自分のパーソナルスペースを自覚しよう
パーソナルスペースという言葉をあなたもご存知だと思います。
パーソナルスペースの内側に他人が入って来ると、なんとなく落ち着かない。
電車の席の、端っこの座席に座りたがる気持ちや、空いた電車や映画館では、距離を取って座りたがる心理です。
あなたのパーソナルスペースの広さはどれぐらい?
人によってパーソナルスペースの広さには違いがありますよね。
話してくる時、内心では
「おい、顔が近いよ!」
と、言いたくなるような、パーソナルスペースが狭い人がいるかと思えば、
図書館のテーブルで、正面の席に誰かが座ると、緊張して、勉強に身が入らない人もいます。
私は、どちらかと言えばパーソナルスペースが広いほうです。
特に、女性がパーソナルスペースに侵入して来ると緊張の度合いが高まってしまいます。
残念ながら、私は「むっつりなんとか」なんですね。
「むっつりなんとか」のくせにバカ正直なので、隠そうとして平静をよそおっても、どうしても顔に出てしまいます。
そんなお前が、人にアドバイスとは偉そうに!と、言われてしまいそうですが…。
自己防衛本能を和らげよう
赤面症にも様々な要因がありますが、広過ぎるパーソナルスペースが、その原因のひとつだと感じます。
例えば、素敵な人が自分のパーソナルスペースを突破して入ってきた時、あなたの脈拍は速くなり、体温が上昇し、顔が赤くなってしまう。
べつに、素敵な人でなくてもパーソナルスペースに見ず知らずの人が入って来ると緊張するわけですから、綺麗な人や、イケメンだったらなおさらです。
また、ある時は、大勢の人の視線が、あなたのパーソナルスペースの見えないバリアを突き破って、グサグサっとあなたに向かって飛んで来る!
もう、あなたは何処にも逃げられない状況に!
そう、パーソナルスペースは自己防衛のための、第1の砦です。
あなたのパーソナルスペースは広過ぎませんか。
随分と距離があるのに、緊張してしまう。好きな人ならドキドキしてしまう。
わりと、一人でいるほうが心が落ち着くタイプの人に多い傾向です。
私もそうです。どちらかと言えば、会社が終わるとまっすぐ家に帰りたい性格です。
パーソナルスペースが広い人は、人疲れしてしまうんですね。
ついついパーソナルスペースを広く取ってしまいがちな人間が、人を近ずけても落ち着いていられる方法を一緒に考えてみましょう。
あなたが、緊張しない人って誰ですか?
いくら、1人が落ち着くと言っても、一緒にいると落ち着く人は何人かいるはずです。
いない?
落ち着く人は、いないかもしれませんが、
緊張しない人はいるでしょう?
それは、例えば、
- 両親
- 祖父、祖母、
- 同性の友達
- 同じ部活動のチームメイト
など、結構いるでしょ。
異性の人間で緊張しない相手は?
あなたが男性なら、
あなたが女性なら、
家では、口喧嘩したり、コタツの中で、邪魔な足を蹴飛ばしているかもしれません。
身内に対して赤面する?
中には、身内に対しても赤面してしまうという人もいるようです。
しかし、普通は親兄弟には、赤面症の人でも顔が赤くはならないものです。
親や、兄弟だと思ってみる。
あなたが、なぜだか赤面してしまう人がいたら、もう、身内だと勝手に定義してしまいましょう。
あなたのパーソナルスペースに入ってこられても、緊張しない人間と仮定して「ごっこ」するのです。
私は最近、若くて綺麗な人と会話する時は、相手を「兄貴夫婦の娘」、姪っ子という設定にして、緊張を緩和していますwww
パーソナルスペースが広い原因は脳の扁桃体の過活動にあり!
なぜ人がパーソナルスペースを作るかといえば、それは、人が生存していくために獲得した、初めて会った人への恐怖感、警戒感の表れです。
その恐怖感、警戒しろという司令を出すのが、脳の大脳辺縁系にある扁桃体です。
扁桃体は、考えるより先に反応する場所です。
考えていたら野生動物に襲われてしまうので、考えるより先に過去の記憶をもとに無意識に活性化してしまうのです。
パーソナルスペースが広い人は、扁桃体が過活動しています。
無意識レベルで警戒心が発生するのですね。
扁桃体が働かないとパーソナルスペースがなくなる。
この扁桃体が機能不全になった人は、社会的距離感がつかめなくなり、パーソナルスペースが無くなってしまいます。
恐怖感を感じられなくなるそうです。
前記した、「顔が近すぎる人」は、扁桃体の活性が低い人と考えられます。
NHKの番組で見たのですが、普通の猿にゴム製のヘビを放り投げると、ジャンプして逃げるのですが、扁桃体を取ってしまった猿にゴム製のヘビを放り投げると、口に咥えたりします。
パーソナルスペースが広いあなたは、脳科学的方面から見れば、扁桃体がよく活動しているタイプの人間。ということになります。
逆に物怖じしないタイプの人というのは、扁桃体の活動が鈍い人ということになります。サイコパスもこのタイプが多いそうです。
だから、私の考案した、緊張する相手を身内に見立てて対応する方法は、一理あると私は思います。
扁桃体を活動を抑えるには、日々の瞑想が効果的
恐怖感を増幅して危険に備える扁桃体ですが、現代社会ではそれが原因で人と近づけないなんてマイナス面が出てしまうわけですが、現在知られている、過敏な扁桃体の活動を抑える方法として有名なのが、瞑想です。
宗教には関係なく、そのエッセンスを取り出したマインドフルネス瞑想は、大企業でも取り入れられています。
他人が、近すぎて落ち着かない人は、マインドフルネス瞑想を習慣にしてみるのも良いことだと思います。
自分に近すぎる人がいる時、恐怖心を軽くするお呪い
自分のパーソナルスペースの中に人が入ってきた時、あなたの扁桃体は最悪の状況に備えて活動します。
それは、太古の昔、肉食動物に喰われないために備わった、脳の機能とも言われています。
しかし、考えてみてください。
現代の社会。
ライオンやトラに喰われるような事態はもはや存在しません。
鬼のように怖い表情のおじさんが近づいてきても命を奪われるような事は、宝くじにあたるより確率は低いでしょう。
そうです。
現代社会は、(特に日本は)安全で、普通に暮らしていれば命の危険もありません。
扁桃体が過活動する必要はない世の中なのです。
そこで、パーソナルスペースに怪しい人が入って来ても落ち着けるお呪いを提案します。
「この人、こんなに〇〇でも、私は死ぬわけではない」
たとえば、
「この悪が、いくらメンチ切ってきてもオレが殺されるわけはない。」
「自分の向かい側の席に人が座ったって、襲いかかってくるわけじゃない。」
こんな感じのフレーズをあなたなりに考えてみてください。
現代社会に、過剰な警戒心は必要なくなっています。
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