感情が顔に出るのは悪いことじゃない!
そう思って生きて行かないと赤面症のあなたは自分を肯定できなくなってしまいます。
だってあなたは一流の俳優のような演技者ではないのだから。
喜怒哀楽だけじゃない感情がある
幼児は喜怒哀楽をストレートに表現します。
それでも、あっという間に、子供にも個性が現れ、恥ずかしがり屋で、親の後ろに隠れて、こちらを覗き込んでくる子供、ニコニコして寄ってきて顔を向けてくる子供と色々です。
そんな子供の仕草を見ていると、感情が顔に出るのは悪いことではないように思えます。
子供も少しずつ、感情を素直に表現してはいけないことを学ぶ
公の場でギャーギャー心のままに騒いでいた幼児は少しずつ、そのようなことをしなくなります。
私たちは、大人になっていく過程で、人との関わりを持ちながら生きていくためには、感情を素直に表してはいけないということを、無意識に学習します。
例えば、
- 自分だけが試験に合格し、横にいた友人が不合格だった。
- 自分だけがプレゼントを貰い、まわりの人は、貰えなかった
など
良い言い方をすれば、
他人に気を使う心、他人を思いやる心です。
日本人は、このような気持ちが強いと感じられます。
悪い言い方をすれば、
まわりに気を使い、自分の感情を押し殺す。
それは、美しいことだと思います。
感情が顔に出るのを我慢する。
この美しい習慣 と、赤面症を無理やり関連付けるとすれば、
日本人のこういった美しい気づかいの習慣が、赤面症の人の悩みを多くしているのかもしれません。
ということです。
まわりに気づかいをする人は、
自分の感情を素直に表現する前に、無意識に躊躇する癖がついている。
しかしですよ。
そんなに自分の感情を押し殺して生きていけるものではありませんよね。
みんな本当は、嬉しい時は「やったー」と叫びたいし、悲しい時は「うわーん」と泣きたい。
好きな人には「あなたが好きだ」と言葉で言わないにしても、素直に好きを表現したい。
感情を顔に出して表したい。そうできたら心の鬱屈も晴れるはずです。
しかし、実社会では、そうもいきません。
そして、それに加えて、根が真面目なあなたはもう、全てを素直に表現することを拒絶しています。
それが、逆に作用しているのです。
逆に出ちゃうんです。顔に…感情が。
隠すからこそ出ちゃうんです。
逆説的に考えてみれば
隠すからこそ、顔に出ちゃうんです。
あなたは、顔が赤くなる時、何を我慢して隠そうとしていますか?
例えば、
- 目の前にいる人が好きと自己表現する
- 優しくしようとする
- 自分に何かして欲しい
- 人前で話すのが苦手なこと
- 赤くなっていること自体
etc
そんなもん、名優や大女優でもなけりゃ、演技で隠すことなんてできないのです。
一般人じゃ無理と覚悟しましょう。
「すぐ顔に出るよね」で、降参してしまおう!
「おまえ、顔赤いぞ」
赤面症の人間にはこれが、いちばんキツい一言です。
分かるでしょ?
赤面している人に気づいても、私は絶対言いません。全くないものとして接します。
「おまえ、顔赤いぞ」の言葉は、よろけたボクサーへのキメのパンチのように効いてきます。
笑って「うるせぇ」と言えたら上出来です。
そして、異性から言われる、
「〇〇君て、顔に出るもんね」
もう、これで降参です。
私はもう、なす術有りませんでした。
隠せないんですよ。心の動きが。
感情が全部読まれて、弄(もてあそ)ばれてしまうのです。
あなたには、こんな私と同じような思い出はありますか?
でも、ある程度、そうやって弄ばれていると慣れるものですよ。
一種の「諦め」です。
自分を動揺させようと(赤面させようと)する口撃にも、
「そんなに、オレの心の中に興味があんのか?」
「オレのこと好きなんじゃないの?」
なんて、思えてきます。
感情なんて隠せないんだと、腹をくくってしまいましょう。
感情が顔に出ない人は不気味ですよね
思いませんか?
あまり表情が変わらず、何を考えているか分からない人は、とても不気味です。
慣れるまで時間がかかります。
その無表情が崩れた時は、とてもいい味が出ることを理解できるまでは、話しかけづらいものです。
私も、心を整えようと呼吸を整えて集中しながら歩いていた時、そのまま公衆トイレに入って行き、鏡を見たとき、
ものすごく目が細くなっていて、俗に言う「変な人」の表情になっていてショックを受けました。
あまり不自然な心のトレーニングも考えものだと思いました。(笑)
やっぱり自然な表情、感情が自然に出てくる表情が素敵です。
ストレスホルモンに気をつけましょう
しかし、こうやって「諦め」をきっかけに心を復活できない人もいます。
上に書いたネズミの例は、あまり良くなかったかもしれません。
赤面症を指摘されることがあなたの苦痛として、逃れられないほど続けば、「うつ病」の危険さえあります。
ストレスホルモンが過剰にあると、脳の海馬を萎縮させてしまいます。
もし、これは、堪え難く、環境も変えられないと感じたら、医師の診も必要になるでしょう。
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