恐怖心をなくす方法を知って自分の赤面を落ち着かせよう

言い知れぬ恐怖心を誰しも感じることがあります。

自分の安定している精神状態が何者かによって変化させられるような予感。

新しい出来事が起こる前に起きるネガティブな情動不安。

いったいなぜそのようなことが起こるのでしょう?

その言い知れぬ恐怖心をなくす方法はあるのでしょうか?

そして私が実践している方法もご紹介します。

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脳の扁桃体の反応により恐怖心が増幅される

動物の脳には「扁桃体」という部位があります。

扁桃体は、動物の情動を司る部分です。

好き嫌いを決める部分と言ってもいいでしょう。

 

動物が進化して延々と命を繋いでいくためには絶滅してはいけませんから、生きていくために危険を回避していかなければなりません。

そのために、動物は生きてゆくために過去の失敗を記憶するようにできています。

ついこのあいだの失敗も、何億年前のご先祖様の失敗も脳に記憶されているのです。

 

扁桃体は、危険を感じた時に、過去の同じような出来事の記憶を引っ張り出して増幅し、

「身の危険がきそうだぞ!」と指令をだします。

それが、恐怖心なのです。

 

だから、恐怖心は動物が生きてゆくために、当たり前に持っている反応なのです。

しかし、文明が進みすぎて、生きていくための恐怖心が必要のない状態になっています。

なのに、出てしまうんですね。恐怖心。

人間は、文明が進みすぎてバランスを失っています。

恐怖心をなくす方法を考えるなんて本来はナンセンスなことなんですよね。 

赤面してしまう恐怖の情動を抑えるためには

赤面してしまう時はというのは、恐怖心による扁桃体の興奮か、または恋心による快感を求めるドーパミンの作用によって、脳幹までが影響を受け、自律神経に乱れが生じてしまった時です。

実はこの作用の最中には大脳新皮質も参加しています。

(大脳新皮質の前頭前野は扁桃体の興奮を抑えてくれますがそれは「情動」を抑えるのであって「感情」とは別です。)

悲観的な脳の回路ができている

赤面症の人の場合は、それまでの環境や見てきた記憶で培われてしまったネガティヴな神経回路の通り道が出来上がっています。

ネガティヴな発想ばかりしていると、脳内のニューロンが、その通り道を強化してしまうのです。

その結果、様々な出来事に対して、無意識にネガティヴな発想から入ってしまうのです。

このネガティヴな感情(信念)が古い脳へとフィードバックされ、恐怖が強化されてしまうのです。

あなたが、恐怖心から逃れられないのは、瞬間的に恐怖を察知する扁桃体よりは、その後で悲観的な考えを選択しやすくなってしまった大脳新皮質の前頭前野にあると私は考えます。

(脳機能学者の苫米地英人博士に言わせればこれを「ブリーフシステム」、オックスフォード大学感情神経科学センター教授のエレーヌ・フォックス博士の用語では「認知バイアス」と言っています。)

大脳新皮質の前頭前野は人間だけが特質して巨大化した部分なのですが、せっかく人間として生まれてきたあなたが、この前頭前野をネガティヴ志向のために多く使ってしまうのはあまりにももったいない話なのです。

赤面が快感の場合、恐怖心はいらないはず

赤面することに恐怖を感じない人がいます。

好きになった人とコミニュケーションをとることは嬉しいことなのですから。

恋をすると脳内に快楽を求めるホルモンのドーパミンが放出されます。

快楽ホルモンの影響でも中脳まで影響をおよぼし、ドキドキさせ赤面させます。

そんな場面は、とても幸福な場面です。

そのはずなのです。

身体が汗ばむほど幸せを感じているのですから。

ああ、もう一度この快感を味わいたいなあと思うものです。

顔の熱った感覚は快感の表れのはずなのです。

 

それなのに、あなたは脳のマイナス感情の回路を通して考えてしまいます。

実にもったいない。

脳の思考回路は変えることができる

脳には「可塑性」があります。

脳はいくら歳をとっても変わっていくことが分かっています。

体の筋肉はウェートトレーニングをすれば筋肉が太くなりますよね。

脳の場合は、環境の変化や考え方を変えること、瞑想などによって脳自体を変えることができるのです。

この「脳の可塑性」を使って感情をコントロールできることは、数々の実験で分かっています。

悲観的な考えをしないだけでもいい

専門家でもないのに偉そうにいろいろ書いてきましたが、私の知っていることがあなたの助けになったら嬉しいです。

「脳の可塑性」を利用して感情をコントロールして、恐怖感をなくす方法は、

簡単ですが、ポジティブな言い方に変えて考え直す事です。

 

自分の情動を言語に変えて「今私はこれこれこうなっている」とラベル付けするだけでも、情動をしずめることは可能です。

そこにもう1つ、

楽観的な言葉に変えて、

もしくは

楽観的な言葉を付け加えて志向しなおします。

それを繰り返すのです。

 

今まで、ニューロンの結合で強い通り道となっていた悲観的な志向をしてしまう回路よりも、楽観的に考えることを繰り返すことによって、新しいニューロンの結合による通り道を作ってあげるのです。

新しいポジティブな神経回路が強化されれば、今まで通っていた回路(悲観的な思考)が弱まってきます。

こうなったらしめたものです。

性格は50%は遺伝するとも言われますが、残りの部分は環境や考え方で変えられるのです。歳を取っても。

 

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異性に対して赤面してしまう時はの対処法

綺麗な人や魅力的な人に対して赤面したりドキドキしてしまう時、私はこんな方法を実践しています。

頭でこんなことを考えます。

  • ああ、ありがたいなぁ。どうもありがとうね。
  • ついてるなぁ、幸運だなぁ。
  • 俺は幸せだなぁ。
  • なんか嬉しいなぁ。

と思うことです。

これだけで、自分の心の中のオドオドが消えます。

あこがれの人に話しかけられた時も。

コンビニのレジの店員さんにも。

これだけでも感情がコントロールできるのです。

赤面することは幸福に近い感情の表れなのだと実感していけば、恐怖症ではなくなります。

 

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