クラスが変わったり、職場が変わったり、新しい環境は最初は落ち着かないものです。
しかし、ほとんどの場合、環境に順応して、上手く日々を過ごせるようになっていける。
というのが一般的な考え方ですが、実は少なくない人々が、自分の置かれた環境に順応できないまま、
「なんだか居心地悪いなぁ。」
「辞めようかなぁ。でも…。」
なんて、頭の中でどんよりとした雲が漂った状態で毎日を過ごしています。
そんな状況を少しでも軽くなるように願って、私からの提案です。
新しい環境に慣れるには、その場を自分のホームゲームにすること。
居心地の悪さを軽減する方法は、ズバリ、
その場を自分のホームゲームにする事です。
その場を自分のホームにすることができれば、心を落ち着かせた状態にすることができます。
サッカーはホームゲームが有利なワケ
サッカーの試合では、ホームゲームのチームが有利と言われています。
当たり前といえば当たり前のようですが、ホームゲームは慣れ親しんだ人や見慣れたものの中で戦う試合となります。
応援が力になるというよりは、ホームチームのプレーヤーの無意識の領域での「慣れ親しんだ感」が自分たちを「普通」に近い状態でプレーさせることができるのです。
アウェイが不利なのは思考力が下がるから
ひるがえって、アウェイの試合が不利である理由は、思考力が下がってしまうのが要因です。
なぜ、思考力が下がるかといえば、前記した内容の真逆の状態。
慣れ親しんだ状態ではない。
無意識の領域が外敵に反応している状態だからです。
単なるパワー系の種目であれば、それでも構わないのですが、頭脳を使うゲーム性の高い競技では、交感神経が高ぶると、IQが下がってしまうのだそうです。
ゲーム性の高い、サッカーなど、俯瞰でモノを見るにはIQが下がらないほうがいいのです。
あなたは、居心地の悪い職場で、副交感神経優位の状態を作る工夫が必要です。
あなたの職場をアウェイではなくて、ホームにしましょう!
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鳥も自分の縄張りでは強くなる
私の子供の頃、遠い昔に見た記憶です。
私の家では、父がニワトリを飼っていました。
飼っていたニワトリは、軍鶏(シャモ)とチャボです。
ある日、何を思ったか、親父がチャボのツガイを飼育している鶏小屋の中にシャモを入れたのです。
すると、なんと、気性の荒い、強いほうのシャモが、愛玩鳥のチャボに攻撃されてタジタジだったのです。
チャボも自分の棲家を奪われないようにと必死だったのでしょうが、これは、まさしくアウェイで戦うことが如何に不利で、劣勢であるかが分かった出来事でした。
つまり、そういうことです。
あなたも…。
慣れない環境をホームにする方法
慣れない環境、転職や部署替えやクラス替えなどによって、環境に慣れない状況は、言うなれば、他人の家に招かれた状態ですので、落ち着きません。
そこで、新しい環境を「ホーム」にする方法を提案します。
出来ることと出来ないことがあると思いますが、あなたに、お!と感じていただけるアイディアがあったら嬉しい限りです。
自分の部屋だと思い込む
例えば、新しい部署に移動になった場合、最初は「お客さん」「一見さん」
状態です。
これではいつまでたっても、アウェイ状態です。
ここはひとつ、自己暗示が必要です。
新しい部署を、自分の部屋だと思い込む。
前からその部署にいた社員の人たちも、自分の部屋に自分が招いたお客さんだと思うようにします。
朝、同じ部署の人たちと挨拶を交わしたら、
「ようこそ、よく来てくれましたね、私の部屋へ。」
「まあ、気楽にしていってください。」
と、心の中で呟いてみます。
これを1ヶ月続ける。
回りの人と個別に話し込む
そんなことできたら、悩んだりしません。と言われてしまいそうですが…。
数人対自分という状況ではなく、個別に一人ひとりと会話ができる機会があるとやはり違ってきます。
その人たちを、ホームに引き入れやすくなります。
個別に会話をする機会を持つことによって、その人達に、
「私だけが知っているあなた」感をなんとなく持ってもらうことです。
趣味についてや、好きなタレントの話題など、大っぴらというよりは、小出しにして、少し自分を知ってもらうだけで違うと思います。
とはいうものの、こんなことできるのはコミュニケーション上手な人だけかもしれません。
二人きりは緊張するものですし、二人きりは何かと危険でもありますから。
しかし、何かの拍子に、これが上手くいけば、その人はホームゲームのサポーターのひとりになってくれるでしょう。
落ち着ける物をデスクに置く
いきなり、話のスケールが小ちゃくなりますが、とりあえずは新しい環境の中に自分の縄張りを作る。
最初は、自分のデスクの上ということになります。
そこに、自分の大好きなモノを置きます。
そういう事をするのが許されない場合は、自分にだけ分かるサインやマークのようなものを、視界に入る位置に出して起きます。
それが、目に入った瞬間に、自分がホームにいる時のリラックスした状態を甦らせられるように、習慣づけます。
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話し声を大きめにする
声の届く範囲を広くとると、自分が周りに影響を与える範囲が広がります。
隣の人と話す時も、3人、4人先の人にも内容が伝わるくらいの声で話す。
あなたがどんな事を考えて行動しているのかが、周りの人に伝わるので、環境に慣れるのが早まります。
あなたの周りの人たちも、あなたを知る手掛かりが増えるので、一石二鳥です。
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自分の声が遠くの人にも聞こえると、あなたに興味をもつ人が増える
私の体験ですが、派遣先の仕事場には、1つの部屋に、私の入っていた業社ともうひとつ、2つの業社が入っていたのですが、ある時、入札があり、私の方とは別の業社が、代わりました。
新しく入ってきた業社の人たちは、声が大きく、部屋の中全体に話し声が響いていました。
私の入っていた業社は部屋では、あまり大きな声で話すということはしていませんでした。
しばらくすると、もう、その部屋は、
後から入ってきた新しい業社の部屋に、前からいた私たちが、間借りしてデスクを置かせてもらっているような状態。
になっていました。
まあ、それでも我々は自分たちのデスクを安住の縄張りとして死守していたわけですが…。
こんな感じで、じわじわと自分のホームの環境を作り出していく方法もあります。
郷に入れば郷に従え
新しい環境に馴染めないのは、我を通していることが原因かもしれません。
自分の信念とは、あまりにも違うシステムで動いている環境に馴染むのは、ほんとに大変です。
- ちょっとの期間、自分を捨てる。
- もしくは、自分のゴールのために、いっときは通らなければならない環境なのだ。
と、納得させる。
我慢しないで辞めてもいい
その環境に慣れないのは、あなたのせいではない可能性もあります。
そのグループに、新しく入ってきたものを排斥する体質があったりする場合もあります。
突然、そんなグループに放り込まれたりしたら、夢を持ったピュアな心の人は、気が病んでしまうかもしれません。
そんな環境では、ホームの感覚を作るのはなかなか難しいと思います。
体を壊す前に、辞めてもかまわないと私は思います。
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